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 食堂に戻ると、美里がいた。

「あ、美里。お兄ちゃんに会いに来てたんだ?」

 私が聞くと、答えたのはお兄ちゃんだった。

「そうじゃない。美里は、オマエを待っていたんだ」

 わ、私を?

 私は美里を見つめたまま、動けなくなってしまった。

「な、なんで?」

 私が聞くと美里はマジメな顔をして私の手を取った。

「お願い、一生のお願いよ、幸助と別れて」

 私は言われたことの理由がわからなくて、茫然としてしまった。