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 気が付いたとき、俺は病室にいた。

「よかった…無事だったのね!」

 視界に海が映る。

「…俺…どうなったんだ?」

「船が転覆したのよ」

 岩崎さんの奥さんが、海の肩を叩きながら。

「岩崎さんは!?他の皆は!?」

 バッと起き上がった拍子に、全身に激痛が走った。

「だっ!」