仕事が雑だから白サンタより、早かったんですね。

「餓鬼の寝顔なんて興味無い。さっさと本業に移るぞ」

プレゼントを配る以外の本業とは何なのでしょうか?

黒サンタは赤鼻のトナカイの頭を撫でると、悪い子リストを確認し始めます。

「さぁ楽しい時間の始まりだ」

黒サンタはそりに乗ると、夜空を駆け出しました。

上空から悪い子の家を探します。

「お、あったあった」

素早く屋根の上にそりを停めると、黒サンタは光の粒子となって煙突から中に入って行きました。

すぐに屋根に戻って来た黒サンタの腕の中には、悪い子リストに書かれていた子供が居ました。