白サンタの口の端から血が流れます。

「お前が何も知らないで配ってたのは、兄さんの愛する子供たち泣きながら作ったオモチャだ」

「ぁぁ……ゲホッゲホ……」

白サンタは切れた口内が痛くて言葉を返せません。

「滑稽だな……白サンタさんよぉ」

「おま、ぇ……は、ゅるさなぃ……」

「え?聞こえな……ヴぅ……グハっ……て、てめぇ……」

白サンタは床に転がっていたナイフで黒サンタの腹部を刺したのです。

「お前は、許さないって……言ったんだよ!!」