白サンタは慌てて、泣き声のする場所を探し始めます。

だんだん大きくなる泣き声は工場の中からだと解りました。

白サンタの期待は無くなり、不安と焦りでいっぱいになりました。

中に入ると子供たちの泣き声が響いています。

物陰に隠れながら進むと、白サンタは見つけてしまいました。

「っ!?……こ、これは……」

手足を縛られた血だらけの子供を片付けている子供たち、泣きながら黒小人の言う事を聞いている子供たち、無表情で機械をいじる子供たち……。

ひと目でココに居る子供たちが、良い子リストに書かれなかった子供たちだと悟りました。

白サンタは目の前の光景が信じられません。

自分のせいだと悔やみ、こんな事をした黒サンタを探しました。