家には黒サンタが居る気配はありません。

「工場の方かな?」

白サンタは黒サンタの自宅を出て、工場へ向かいました。

実は白サンタは工場に入った事が一度もありません。

なぜなら毎日来年のクリスマスの良い子リストを作成するために、世界中を飛び回っていてクリスマスタウンには、ほとんど居ないからです。

白サンタは初めて入る工場に期待で胸がいっぱいでした。

「どんな風にオモチャを作ってるんだろ~」

工場の敷地に入り、黒サンタを探します。

すると、何処からか子供たちの泣き声が聞こえてきました。

「!?」