白サンタは黒サンタより遅れてクリスマスタウンへ帰って来ました。

白サンタは良い子リストを見つめ、首を傾げます。

「数が合わないなぁ」

白サンタのそりに乗っている大きな袋の中には、1つだけプレゼントが残っていました。

どうやら良い子リストに載っている子供が居なかったようです。

「こんな事無かったのになぁ。子供たちの枕元にはプレゼントが置いてあったし……」

白サンタは、黒サンタが持っていた良い子リストにダブりがあったのかもしれないと思い、急遽黒サンタの自宅へ向かいました。

「黒さぁーん」

白サンタはノックをして黒サンタの家に入りましたが、そこには誰も居ませんでした。

「あれ……居ないの?」