『姉ちゃん…。』 太一だ…! 『何よ…』 『開けていい?』 彩花はテーブルの上にある手鏡で目尻をチェックした 『いいよ…』 すると申し訳なさそうな表情をした太一が姿を現す たぶん先程の事を謝りに来たのだろう… 別に良いのに…余計虚しくなるから… 太一は『さっきはごめん』と一言、言い残し部屋を出ようとした 『あ!太一待って』 彩花は太一を呼び止め財布を開いた 『あんたカラオケ好きでしょ?割引券あげるよ』