セナを咄嗟に庇おうとしていた。
 

殴られる!! 


そう思ったが、その拳は当たらなかった。


 横を見ると、そのしなやかな手がしっかりと拳を受け止めていた。
 

 「女の子の顔に傷をつけようとしたのは、許せないね」


 「こいつが女の子? 笑わせる……!」


 そう鼻で笑われたのが無性に腹が立った。


 「ブスじゃなきゃ、いいんだよね……」