キスから始まる魔法

 「忘れ物した~~~!」
 

 「はぁ~~~~何やってんのよ! あんた!」
 

 「ごめん!! 先帰っといて!!」

 
 文句を言う友美を残して、教室へと戻った。
 

 教室の前まで来たとき、中から話し声が聞こえた。


 「まじで!! 橘から告白されたんだって~!!」


 その声を聞いた途端、私の体は緊張で固まってしまった。