「ごめん。俺、ブスとは付き合えない」


 そう言われたのは、高2の少し肌寒い感じが残った頃。
 

 人生の中で一大決心をして告白したのは片思い中の彼だった。
 

 「はははっ……そうだよねー」


 こみ上げてくる嗚咽や涙を抑え込んで、愛想笑いをする。
 
 
 「わかってんなら、言うなよな……」


 彼も顔が引きつっているのが分かる。


 はぁ、ブスなのはわかってるけどさ……。