俺は少しだけ笑って、彼女をじーっと見つめる。
笑ったのはおかしかったからじゃなくて
そんなめぐみが微笑ましくて、とても可愛かったから。
雪のことなんてそこまで深く考えたことはないし、なにより彼女らしいなって思った。
俺はめぐみの空いている手を俺の空いている手で包み込んだ。
『…冷たくなってる』
はぁ、と息を吹きかけると
少しだけ照れたように顔を赤らめる彼女。
そんな彼女をスッと抱き寄せて、そのまま抱きしめる。
「なんだかあたしたちも雪みたいだね」
恥ずかしそうに、だけどうれしそうに
俺の胸に顔をうずめながら言う。
「お互いが冷えちゃわないようにひっついて、暖め合うんだもん」

