すると彼女は「あ、そうだ!」って呟いて
たくさん雪が積もっている場所へ向かって行く。


『めぐみ?』

不思議に思って声をかけてみると、彼女は小さな雪玉を作っていた。

たくさんの雪が積もっているから
どんどん増えていく雪玉。

楽しそうに雪を丸める彼女の姿は、そこらへんの小学生よりも似合ってる。

…なんて言ったら、きっとキミは拗ねるだろう。

真っ赤な頬をぷくりと膨らまして、
不機嫌そうに顔をしかめる。


そう思うとその光景が微笑ましくてしょうがない。