本当のお母さんじゃないから、『お母さん』とは、呼べないんだよね。

だから、麻美ぽんなんだよね。

お母さんは、いろいろあって離婚して、今どこに居るのかも分からないらしい。

まぁ、そんなの分かんないけど。

顔も覚えてないんだよね。

覚えてるのは、抱きしめられた温もりだけ。

麻美ぽんとお父さんは、7年前つまり私が6歳の時に結婚してるんだ。

「麻美ぽんー?何手伝ったらいいの?」

自分の部屋から麻美ぽんの居るリビングに行った。

「洗濯物干しと掃除お願いしていい?」

麻美ぽん分かってくれてる!!

私が、料理しないからそっちには、しないようにしてくれる!!

ありがたいやー。

「はーいっっ!了解でふ~。もう洗濯完了してるの?」

「うーん、あと5分したら終わるよ~。」

5分後か...それまで何をしようか。

「はーい。」