溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~

秘書室に入った途端、栗原さんが私を待っていた。


「新社長がお待ちです…加西さん」


「栗原さん…私・・・」


瞳に堰き止められた涙が今にも溢れそうだった。



「新社長はキミを悪いようにはしません。安心して…純名」


栗原さんは私の耳許で囁く。



いつも、私を励ましてくれた栗原さんの優しい声だった。


私は栗原さんの言葉を真摯に受け止めて、気丈に涙を堪えた。