「それを先に早く言えっ!麻有…俺は白石結生です…この度はご結婚おめでとうございます」



私たちも席を立ち、挨拶した。



「私の分でよかったら…食べて…結生」


「いいのか?」


「私は飲み物を淹れるわ」



私の前に結生さんが座った。



「辰真のコトは赤ちゃんの時から知ってるから…あの赤ん坊が結婚するなんて、俺も歳をとったんだと改めて感じさせられます」



「辰真はどんな赤ちゃんだったんですか?」


「…うーん。よく泣いていたし、甘えん坊だった」


「そうなんですか・・・」