俺と親父が並んで鏡に映っていた。


いつの間には親父の背丈を越えて、俺の方が大きくなっていた。



「お前に一言だけ、謝っておく…兄弟を作れなくて…すまなかった」


「えっ?」


「・・・仕事のように子供には恵まれなかったと言うか…お前の後に一人出来たが…流産してしまって…子供はお前一人になってしまった」



流産…!!?

初めて…訊いた話だ…



「俺は養子縁組で亡くなった先代の会長の息子となった身だ。濱部家の分家にとっては…鬱陶しい存在に過ぎん…」


「じゃあ~叔父さんたちは俺のコトもウザいんだろうな」