彼の用意した食事は温かそうなクリームシチュー。


「まずは水分補給」


藤村さんが私にグラスの水を飲ませてくれた。


でも、唇の端から飲んだはずの水がスーと頬に伝った。


「まるで、子供みたいだなっ。零したりして」


藤村さんはワザと零すような飲ませたクセして、零したのは私のせいだと言う。


トレーに乗せていたナフキンで拭いてくれるのかと思ったら、藤村さんは私の唇から伝った水を全て、舌でふき取るように舐め上げた。