溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~

「わっ、私…」


「早く言えっ!」


俺は彼女の耳許に唇を近づけた。

彼女の髪に俺の息がかかる。



「あっ」


エリカは俺の詰りに耳まで赤くした。

「言うんだ!」


彼女の反応なんて眼中に無い。


俺が気になっているのか…純名の消息…


「私…見たんです…」


「何を見たんだ?」


「イブの大口の指名客の藤村さんが…大柄の男を二人連れて…イブを拉致った所を…」


藤村…『ヨーセー化粧品の』御曹司か…