溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~

「もったいぶらずに言えっ!!」


俺はエリカの肩に手を掛けた。


「…私の指名客になってくれたら…教えてもいいですよ」


エリカは俺の耳許に鮮やかな赤いグロスで彩られた唇を寄せて媚びるように囁く。


コイツ…暗闇で俺の切羽詰った顔が見えないのか?


「おい!?一人の女の命に関わるコトかもしれないんだ!そんな交換条件、俺は呑めない!!」


俺は語気を強めて、彼女の肩を抱いた手に力を込めてジリッと詰め寄った。



俺の態度にエリカは泣き出しそうな顔になった。