「だから俺が愛するキミには…俺を選んで、愛して欲しい…」 「…私は!?」 「…キミが濱部辰真を選ぶ限り…キミには何の自由もない…キミの全ては俺の手の中にあるんだよ」 藤村さんはゲージの出入り口に取り付けられた南京錠の鍵を見せた。 チャラチャラと揺らして、私が自分の手の中にあるコトを知らしめた。 私は抗いのない不安に身体を打ち震わせる。