「ふたりとも声おっきすぎ」


そう言いながら
きいちゃんはふたりをこうごにみてから


「同じ名字に同じ大声
背の小ささも同じなんてお似合いだね~?」


なんとなく嬉しそうに笑う。




「小さくないし!」
「ちっちゃないし!」



そのあとあたしとりとの声が


妙におっきく
教室に響きわたった。