『肺にガンがみつかりました。 このままでは退院は難しいかと...』 先生の言葉が あたまから、離れてくれない。 「やだぁ ──っ」 あたしはじんじんする 手のひらをさらに握りしめ とめどなくあふれるなみだぬぐった。