「仕事、むりしないで...」
ママはあたしのために
こんなになるまで働いて...。
「ごめんねみい
それから先生...なんだって?」
あたしは目が潤まないように
握った手に力をいれる。
「命に別状はないって!
すぐに退院できるだろうって言ってたよ!」
「そう
ママがいないあいだちゃんと自分でご飯つくるのよ?
料理は昔から教えてきたんだからね」
「心配しないで!
まかせちゃってよ !!」
そう言って
あたしは立ち上がり
「宿題もあるしいくね?
毎日お見舞いくるからねっ!」
できるだけの笑顔で
病室をでた。


