『喜んでもらえるかな……』 そうやって何度も悩んでいた、あの時間。 心臓をドキドキさせながら、愁のことばかり考えて過ごした3時間が急に馬鹿らしくなって…… 「もう、本当に……馬鹿」 私は乱暴な手つきでそれを机の上に放ると、ベッドへダイブして目を閉じた。 襲ってくる悲しみが、淋しさが、切なさが、私の心を黒く黒く染めていく。