リビングをでるはずだった…こいつが居なければ。

「悠奏……もぅ行くのか朝は食べて行かないのか」
「……。」

こいつのせいだ。
こいつが俺の父親…光留(ひかる)338歳

「今日は、帰り遅いのかだったら…「行ってきます。」」

基本的に親父は嫌いだ。
だから、しゃべることを避けてきた。俺ともあんまり話しはしない。必要最低限しかしてこなかった。

「悠奏まっ…」

親父が何か言うとしたが怖くて聞けない。
また、捨てられるかも知れないから…

「悠奏ーー」
「五月蠅いよ。近所迷惑だよ湊さん」

後ろから走って来た湊さんは息切れしていた。

「早いよ(笑 そんなに学校に行きたいの」
「なわけあるか…腹減ったから…飯食べに行くんだよ」
「家で食べればいいのに」
「嫌だ」

あの家には俺の居場所はないから…嫌なんだよ