君だけを。






inカラオケ。

あたしはいっつもいちばんに
歌う。

歌うのがなにより好きだから。


歌手になりたいって夢が
あったりもするんだ。
でもね?あたしじゃ無理だから
こうやって
3人の前で歌う時間が
心から幸せなんだ。


「ひめりってほんとに歌うまいよね☆」

美菜はいっつも言ってくれる
うれしすぎるんだよね。伝わってるかな。



突然の言葉。





「お前さ、歌手になれよ。」






えっ?

「なにいってんの?
優弥ってばかだね!!!」


あーもう
びっくりすんじゃんかい!


「俺本気で言ったんだけどね?」

そういって笑った。
ちょっと切なそうな表情に気づかず
あたしは笑ってた。



高校生なのも忘れて
お酒を飲んでへろへろなあたしたち。


美菜だけはお酒を飲まない。
なんでかわかんなけどね。

「んもおーまたよちゃってえ!
これからどうするのって
きいてる?」


「んふふふー」

無意識にへんな言葉を
発していたあたし。