「そんなに……そんなにまた人間が食べたいなら……」
少年が言葉を発した。
……だ、だめだ! 何も言うな!
僕は心で思ったが、身体は麻痺したかのように動けなくなっており、ただ黙って二人のやりとりを傍観するしかなかった。
「僕を……僕を食べなよ」
……僅かばかりの沈黙が流れた。
「……雅夫君」
ネコマタは少しばかりの悲しみを帯びた声を出した。
その時、風邪もないのに少年のかけていた布団が舞い上がった。
……!
「ごめんね、もう雅夫君は……食べちゃってたんだ」
舞い上がった布団の下……雅夫君の首から下の身体は……なかった。
突然、僕の目の前は真っ赤に染まり、そのまま僕は気を失ってしまった。
最後に見たのは、首だけになった少年の顔と、こちらを見てニヤリと笑うネコマタの姿だった。
少年が言葉を発した。
……だ、だめだ! 何も言うな!
僕は心で思ったが、身体は麻痺したかのように動けなくなっており、ただ黙って二人のやりとりを傍観するしかなかった。
「僕を……僕を食べなよ」
……僅かばかりの沈黙が流れた。
「……雅夫君」
ネコマタは少しばかりの悲しみを帯びた声を出した。
その時、風邪もないのに少年のかけていた布団が舞い上がった。
……!
「ごめんね、もう雅夫君は……食べちゃってたんだ」
舞い上がった布団の下……雅夫君の首から下の身体は……なかった。
突然、僕の目の前は真っ赤に染まり、そのまま僕は気を失ってしまった。
最後に見たのは、首だけになった少年の顔と、こちらを見てニヤリと笑うネコマタの姿だった。

