……。
 徹さんからロザリオを受け取った私は、彼の言うような感覚を確かに感じた。まるでロザリオそのものに命が吹き込まれているような、そんな感じがした。
「いよいよ、核心に迫ってきましたね。やっぱり井上孔明の体は存在するんですね」
 私は半分は恐怖、半分は使命感のような面持ちでみんなを見た。
「よし、やろう」
「俺たちの手で、完全に決着を着けてやる!」
「これ以上、悲しい事件を起こさせはしない」
「俺たちの後輩、そして、未来の子供たちのために」
 みんな気持ちは一緒だった。

 ……そして、最後の時は訪れる。

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