「ちょっとだけ、ちょっとだけ……」
 足元では私の足を、あいかわらず切り刻むおばさん。……いつの間にか横倒しにされていた私のハラワタに『靴隠し』が喰らいつく。
 誰も私を助けてくれない。
「さあ、おいで」
 赤色の服を着たおばさんが、私の手を引く。
 ……その腕は、腕なしに噛みつかれている腕、やめて、それ以上引っ張られたら……。
 私の予想通どおり、何の抵抗もなく腕が千切られた。
「ぐえええええ!」
 そして上がる間欠泉のような血液を合図に、他のおばさんたちも一斉に私に食らいついた。
「助けて……助けて……」
 私は涙を流しながら、体を蝕まれる不快感に恐怖と、後悔の念を抱かずにはいられなかった。どうして、こんな結末に……。
 私の意識はゆっくりと薄れ、暗闇の中に沈み込んでいった……。