……。
「じゃあ、何がその時の生徒達に起こったのか、先生は知ってるんですね?」
斎条さんの言葉に赤羽先生は申し訳なさそうに首を振った。
「ううん。あまりにも凄惨な事件だったって事で、事件の全貌は詳しく話されなかったの。参加した生徒達は全員が錯乱して病院に入院したし、ケガをした生徒は退院後そのまま転校しちゃったからね……。あたしの生徒もいたから詳しく聞きたかったんだけど、その話になるとブルブル震えだしてまたおかしくなりそうだったからね……忘れるしかなかったんだよ」
すると、能勢さんが一歩前に踏み出た。
「じゃあやってみましょうよ!」
突然の言葉に赤羽先生をはじめ、全員が言葉を失った。
「え、能勢くんアナタ何言ってるの……?」
「やるんですよ、今ここで! その肝試しをやるとどうなるのか、実験しましょうよ!」
その提案は一見無謀なようだが、内心は私も当時の生徒達が何を見たのか気になっていた。
「ほ、本気なのね?」
「ええ、マジでなきゃ言えませんよ」
しばらく赤羽先生は無言のまま能勢さんをみつめていたが、やがて諦めたように首を振った。
「いいわ、私もこの話をする前から……こうなる事がわかってた気がする」
その言葉で、私たちの階段肝試し実験が始まった。
「じゃあ、上る順番はジャンケンで決めましょう」
……そして、私たちの階段を上る順番が決まった。
紫乃さん、大ちゃんさん、徹さん、能勢さん、斎条さん、私、赤羽先生、淳さんの順番だ。
「じゃあ、何がその時の生徒達に起こったのか、先生は知ってるんですね?」
斎条さんの言葉に赤羽先生は申し訳なさそうに首を振った。
「ううん。あまりにも凄惨な事件だったって事で、事件の全貌は詳しく話されなかったの。参加した生徒達は全員が錯乱して病院に入院したし、ケガをした生徒は退院後そのまま転校しちゃったからね……。あたしの生徒もいたから詳しく聞きたかったんだけど、その話になるとブルブル震えだしてまたおかしくなりそうだったからね……忘れるしかなかったんだよ」
すると、能勢さんが一歩前に踏み出た。
「じゃあやってみましょうよ!」
突然の言葉に赤羽先生をはじめ、全員が言葉を失った。
「え、能勢くんアナタ何言ってるの……?」
「やるんですよ、今ここで! その肝試しをやるとどうなるのか、実験しましょうよ!」
その提案は一見無謀なようだが、内心は私も当時の生徒達が何を見たのか気になっていた。
「ほ、本気なのね?」
「ええ、マジでなきゃ言えませんよ」
しばらく赤羽先生は無言のまま能勢さんをみつめていたが、やがて諦めたように首を振った。
「いいわ、私もこの話をする前から……こうなる事がわかってた気がする」
その言葉で、私たちの階段肝試し実験が始まった。
「じゃあ、上る順番はジャンケンで決めましょう」
……そして、私たちの階段を上る順番が決まった。
紫乃さん、大ちゃんさん、徹さん、能勢さん、斎条さん、私、赤羽先生、淳さんの順番だ。

