……。
コンビニ弁当。消費期限が短いから常に新しい物を弁当工場では作り続けている。その工場の現場なんだけど……それは凄い所さ。
とにかく清潔第一。専用の真っ白な作業着に着替えたら、まずは入り口で風を浴びる。これで目に見えないゴミとかを吹き飛ばし、丁寧に手を洗ったら、エタノール消毒。コロコロで服の埃なんかを取ったら、赤外線・・・・・・だったかな? まあ、なんか光を身体に浴びせて消毒をしたら、また風を浴びる。そんな面倒くさい作業をいくつもこなさなければ食材を管理している大部屋には入れてもらえないんだ。もちろん、風邪をひいてたりする場合は入り口で門前払いだし、トイレに行った場合は最初からやり直しってな具合で、それはもう衛生面においては徹底している。
……でもね、そんな衛生面は完璧な場所であっても、とんでもない事実があったりするのさ。
ただひたすらに、ベルトコンベアの上を隙間無く流れる弁当の容器を見続ける。ただ規則的に手を動かして同じ場所に同じ食材を置いていく。各自のパートを守って1時間に数百個もの弁当が出来上がる。
……みんなコンビに弁当の製造って機械が作業してると思ってる? 実際は結構人の手が入っていたりするんだよこれが。
それで、そんな退屈な作業を俺は何時間も続けた。初めのうちは珍し物見たさというか、好奇心で楽しんでいたものの、2、3日するうちにすっかり飽きてしまい、なかなか進まない時計の針を恨めしく思った。
「ちくしょう、眠い……」
油断すると、瞼がくっついてしまいそうだった。
「あ、入れ忘れた」
ついボーッとしてしまい、俺の担当だったカボチャの煮物の入ってない弁当が一つベルトコンベアーを流れて行ってしまった。
「ま、1個くらいならいいか」
そう思った矢先。
コンビニ弁当。消費期限が短いから常に新しい物を弁当工場では作り続けている。その工場の現場なんだけど……それは凄い所さ。
とにかく清潔第一。専用の真っ白な作業着に着替えたら、まずは入り口で風を浴びる。これで目に見えないゴミとかを吹き飛ばし、丁寧に手を洗ったら、エタノール消毒。コロコロで服の埃なんかを取ったら、赤外線・・・・・・だったかな? まあ、なんか光を身体に浴びせて消毒をしたら、また風を浴びる。そんな面倒くさい作業をいくつもこなさなければ食材を管理している大部屋には入れてもらえないんだ。もちろん、風邪をひいてたりする場合は入り口で門前払いだし、トイレに行った場合は最初からやり直しってな具合で、それはもう衛生面においては徹底している。
……でもね、そんな衛生面は完璧な場所であっても、とんでもない事実があったりするのさ。
ただひたすらに、ベルトコンベアの上を隙間無く流れる弁当の容器を見続ける。ただ規則的に手を動かして同じ場所に同じ食材を置いていく。各自のパートを守って1時間に数百個もの弁当が出来上がる。
……みんなコンビに弁当の製造って機械が作業してると思ってる? 実際は結構人の手が入っていたりするんだよこれが。
それで、そんな退屈な作業を俺は何時間も続けた。初めのうちは珍し物見たさというか、好奇心で楽しんでいたものの、2、3日するうちにすっかり飽きてしまい、なかなか進まない時計の針を恨めしく思った。
「ちくしょう、眠い……」
油断すると、瞼がくっついてしまいそうだった。
「あ、入れ忘れた」
ついボーッとしてしまい、俺の担当だったカボチャの煮物の入ってない弁当が一つベルトコンベアーを流れて行ってしまった。
「ま、1個くらいならいいか」
そう思った矢先。

