イツワリノ恋人

親友に嵌められた…っ!

「…今日からGAME終了まで、この家は俺とアンタの家。じゃあ、よろしく」
「…っ、いきなりそんなこと言われても…っ」

この流れで同棲(?)することになると思って慌てて反論してみる。
その微かな光は…、

「もう親の承諾は取ってある」

あっさり打ち砕かれた。

恨みますよ、おばさま…。

* * * * * * * * *

30分後、私のテンションはさっきとは比べ物にならないくらい高かった(MAXとはいかないが)。

バスタブは猫足で可愛いし、内装はまさにお城。
キッチンも使いやすそうな最新式。
テンション上がらないわけがない。

ぼそっと呟かれた『うわー…、現金な奴』って言う台詞は聞かなかったことにしておこう。

「…夕食作ろうか?」
「……食えるもん作れよ」
「…(プチッ)」

今度は私が黙る番だった。

まあ、何はともあれ。
可笑しな同棲生活…もといGAME、スタート。