「・・・で?二人とも若返っちゃって・・・どうするの・・・?」



やっと聞いてくれたか!


俺は笑顔全開で言った。



「折角、同い年になったんだよ?明日は会社休んで1日デートしよう!」



「ええっ!?でも部長と私が休んだら大変じゃない!」



「大丈夫、明日は暇だ。たまには課長を困らせてやればいい。」



明日はバレンタイン、そんな時に「同い年になる」なんて、もう二度とないと思うぞ?


仕事なんかしてる場合じゃないだろう!



「・・・もー、英二君は言い出したら聞かないんだから~・・・。」



そう文句を言いながらも、蘭子の顔は嬉しそうだ。


そんで、俺のこと「くん」付けになってるし。







同い年になって、蘭子と過ごすのが不思議な感じだ。


隣で早々に寝てしまった蘭子の髪を優しく撫でる。