そう言うと、健ちゃんは真面目な顔になった。



「クリスマスなんだが・・・外で食事しないか?」



「えっ!?」



予想外な誘いに思わずビックリしてしまう。



「何の為にアルバイトをしていると思っている?実はもう予約してあるんだ。今年のクリスマスは俺に任せてくれ。」



健ちゃんが予約!?


何だか急に大人になった気がして、ジッと見つめてしまう。


・・・見た目は常に老けてるけど。



「・・・どうした?もしかして・・・嫌、か?」



驚きから何も反応できないでいると、健ちゃんは不安げな顔になった。



「ううんっううん!その・・・嬉しくて。ありがとう!」