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犀川での戦いが終わり、国に帰ってすぐ・・・俺は景虎の元へ亡命しようと思い、計画を練っていた。


時が経てば経つ程、国に未練が残ってしまう。


そう思い・・・皆が寝静まったのを見計らって、疾きこと風の如く・・・俺は寝所をそっと抜け出した。


見事、城を抜け出せた・・・そう思った時。



「何処へ行かれるのですか、殿?」



「・・・源助・・・!!」



振り返ると、春日源助が立っていた。


源助は優秀な俺の部下であり・・・一番信頼している小姓でもある。


まさか・・・見付かってしまうとは・・・な。