クリスマスは毎年、好きな人の傍に居たかった。


高価なプレゼントなんか、いらない。


ただ、会えるだけで・・・一緒に過ごせるだけで、幸せだった。


今年も・・・あなたと。







街がキラキラなイルミネーションでいっぱいになる、12月。


いつものようにスーパーで買い物した、帰り道。


健ちゃんと手を繋いで歩いていた。



「もうすぐクリスマスだねー!」



去年のクリスマスは健ちゃんはまだ中学生で。


大人なデートなんてできるはずもなかったから、私の家で静かにお祝いした。



「今年も夕飯食べに来る?今年は休みだし、張り切って作るよ!!」