兎の涙




「いってきまーす」

「いってらっしゃーい」

お母さんが作ってくれた、まだ温かみをおびているお弁当を持ち、私は今日から通う高校に足を向けた。

玄関の扉を開けた瞬間、眩しいくらいに太陽の光を浴びたため、咄嗟に目を細めた。