「依亜、早くしないと遅刻するわよ?」



時計を見てみると登校時間まであと20分しかない。



「やっば…!急がないと…っ」



あたしはご飯を掻き込み、荷物をもって勢いよく家を飛び出した。



「じゃ、行ってきます!」



「「行ってらっしゃ~い!」」



こんなときまで息を合わせられるラブラブな両親に、あたしはため息しか出なかった。