なーちゃんが後ろ手で手紙を受け取る。

そんなやり取りをしてるとき、誰かの
視線を感じた。

もしかして、先生に気づかれた―――?

周りをキョロッと見回すと。

「…瀬戸川さーん」

かすかに聞こえる隣の人の声。

えっと、隣の席の人は……

「………中川君?」

中川 護(ナカガワ マモル)君。