妄想★Shy Girl★


「なんか…告られてるのに、
 悪口言われてる感じ………」

そう言って、瀬戸川はフワッと笑った。

「…伊達君、さ。
 前にもあったことあるよね?」
「…………覚えてたんだ」
「うん。
 自分から話しかけた、初めての人だから」

あのときから、好きだったのかな。

その、嫌なことも全部いいことに変えてしまうような笑顔。

心をスッと満たしてくれるような。

安心できるような。

そんな、笑顔。




「これからは、俺の隣で……

 笑ってくれますか?」



「あたしで、よければ」





君の笑顔が、見たいから。





         END