ケーキをもって、出陣したんだあたしは。



イケメン野郎からの合図はあったし、あたしもそれに返したし、店長もそれを見守ってたし、なんのオカシイところなんてなかったはずだ。



もしや幻聴か?

そうだよな、なにも誕生日に、このなんだかよさげなバーに飲みに来て別れ話なんて、そんな悲劇がこんな身近で起こってたまるかってーンだ。



と、いうことで、あたしはケーキをテーブルに置いてさっさとt…

「別れてってば。なんか言ってよ。」



おいおいなんだこの状況は。

やっぱ幻聴じゃなかったじゃねーかよ。




…ケーキをもってその話聞いちゃってるあたしはどうすればいい?!


置くわけにはいかねーだろこれ?!


爆発しろっては書いたけどさ?

そんな本当に爆発すると思ってないからねこれ?!


本当だよ!悪意はないんだよ本当に!!