「お前な、あの女の人店長さん狙いって言ったよねオレ?なんでそんなにのんきなんだよ。それともあれか?『女の人に言い寄られる店長なんて見ていたくないわ!』みたいな?」
「はぁ?ンなわけないじゃん」
「…それはそれでどうかと思うぞ?」
「だって、店長が言い寄られるとか毎度のことだし、一々気にしてられなくない?」
「そこは少しくらいヤキモチ妬いてあげてもいいとこだろ…」
「あのねぇ、イケメンのお前にはわかんないかもしれないけど、ヤキモチってすごい精神力削られるんよ?毎度毎度嫉妬なんかしてたらあたし病んじゃうよ?もう意味わかんないしマジ病みとか言っちゃうよ?」
「お前…そんな感じなのに病むとかあり得ねぇだろ?てか今完全に馬鹿にしたよな。怒られんぞ」
「誰によ?」
「マジ病みの人たちにだろ」
「…謝ったら許してくれっかな?」
「いやぁ簡単には許してくれないんじゃん?」
「今までの発言撤回するわ」
「すげぇ簡単に撤回したな。…ってそうじゃなくて、ほれ、見ろよあれ。マジでなんか受け取ってるぞ店長さん。オレのアテレコあながち間違いじゃないんじゃねーの?」
「あら本当ねぇ」
「…おいおい軽いな」
「そりゃあ軽くもなるよ、だってバレンタイン近づいてきてめちゃめちゃ贈り物系増えてるもん」
「あー…、これが初めてってわけじゃないのね」
「そうそう。だからもうそんな気にしてないのさ」