「そこまで言うなら、やってくれるよな?いやー助かる助かる。急に一人ラスト入れなくなりましたーとか言ってきてよ。
2日前に言うか普通?どーせあれ家帰って彼氏といちゃいちゃすんだぜ?こっちはバイトだろうと必要なくらいギリギリの労力で責任もって働いてるって言うのによぉ、遊ぶために急にシフト入れませーんとかマジないよな?
俺の予想だとあいつそろそろやめるぜ。たぶん理由は大学の授業が忙しくなっちゃうんでーとかだな。で、本当は彼氏やらダチやらと遊ぶんだぞあーゆうタイプ。まじ仕事なめてるよなー。
向こうから辞めるとか言われるのもムカつくしこっちから首切ってやろうかなー。
ま、その点お前は辞める心配もねぇし、忙しい時期だいたい暇してるし、重宝してるぞ!いつも大変なのにありがとな!!」
にっこり黒い笑顔で一息にそう言い切った店長は、たぶんこの後、例のバイトさんを辞めさせるだろう。
そして、おそらくあたしの予想では、新しいバイトが入るまでのつなぎにあたしのシフトを増やすんだろう。
でも今のちょっとほめられたのかは微妙なラインだけどいつもよりはちょっぴりほめてくれて、感謝の言葉をくれた店長に心がほくほくしているので、その無茶なシフトもなんとかして乗り切るんだろう。