そして次の日、クぅーリスマスが今年もやぁってきたぁ!
ということで、約束の時間ぴったりに待ち合わせ場所に向かうと、すでにそこにいたイケメンくん。
赤いマフラーにネイビーのコート、細いパンツがしっくり決まる長い脚、なんとまぁ嫌味なくらい様になるね。
そしてその周りでちらちら奴を気にする女の子のグループが一つ。
相変わらずおモテになりますね全く。
羨ましい限りですよ。
「おはよ。お待たせしました」
「お待ちしておりました。時間ぴったりだな」
「よし、どこに行こうか?どっか行きたいところある?」
「オレ、ラーメン食べたい」
「いーね。あったかいの食べたーい」
「お前な…クリスマスにラーメンかよみたいな反応はないわけ?」
「じゃあどっかオシャレにランチでもする?」
「いや、ラーメン食べたい」
「じゃあいいじゃん。いこ?」
「おー。てか、なんか服かぶったな」
「あ、気づいちゃった?あたしもさっき思ったんだけど、あえて言わなかったのに」
今日は深い赤のニットの帽子にネイビーのダッフルコート。
色味がそっくりだ。
「首、寒くないの?」
「マフラーにニット帽かぶるとなんかもこもこしすぎかなと」
「いいじゃんモコモコ」
「そのマフラーあったかそうだな」
「貸さないけどな」
「借りないけどな」

