鬼畜店長



「明日、18時半開始だから、その前に少しふらふらしねぇ?」


「んー?いいよ?あ、どうせだし昼飯一緒食う」


「いいね。じゃ、12時過ぎに駅に集合で」


「はいはーい。じゃ、あたしこっちだから」


「おー。明日…楽しみにしてる」


「へへ たのしみにしとく。また明日!」




その後、バイトへと向かうあたしの足取りは軽い。


最近はちょっとドギマギすることもあるけどあいつと遊ぶのは楽しいから好きだ。

明日の夜の飲み会に誰が来るのかいまいちよくわかってないが、あいつの友だちだしイイ人たちなんだろうと思う。



「おはようございまーす!」


「あ?なんか機嫌イイな?」


「そりゃあクリスマスですからね!テンションも急上昇ですよ!」


「ああそうかい。早く着替えて準備はじめろー今日は忙しいぞー」


「はーい」



いつも通り反応の薄い店長に構うことなく着替えを済ませ、クリスマスムードに染まったホールへと足を進める。


店長と買ってきた小物をちりばめたホールはなんとも可愛らしくかつ大人な雰囲気で、しっぽり飲むにはぴったりのアレンジだと自負しております。



口に出すと調子に乗ってんなチョップが飛んでくるので、心の中にとどめておきますが。