「開けてみ」
「うわぁプリッツとポッキーってなに大学生みたいなことしてくれてんですか!確かにポッキーアンドプリッツの日ではありますけど!
あたし昔から誕生日は尋常じゃないくらい棒状のお菓子もらうんですからね!」
それを知ってのことですか?!
11月11日ってみんなに覚えてもらえるけど、みんなそろって同じものくれるんだから!
ポッキーかプリッツ、稀にトッポ!
「いや、でもケーキもあってお酒も飲めて、ハッピーなんでもう何も言いません。本当にありがとうございます!」
「まぁ、落着けよ。乾杯するぞ」
そう言ってあたしが好きなお酒をパッとつくった店長にちょっとキュンとしたが、伝えると調子に乗るので黙っておくことにした。
「せっかく片付けたのに、汚しちゃいますね」
「気にすんな。俺片付けるし」
「……もう今日の店長イケメンすぎて困るんですけど!対応が難しい!」
「素直に祝われてればいいだろ、はい、乾杯。誕生日おめでとう」
「あ、あありがとうございます!素直に祝われます!」
いつもの扱いがひどい分、今日はいっぱい祝ってもらおう。
慣れてないからドギマギするけど、いいんだ別に!
店長相手だしね!
「あ、つぶれたら捨て置くからな」
「またまたー今日の店長はそんなことしないってわかってますもん!店長大好き!」
「はいはいうるせぇうるせぇ」
そういいながらあたしの頭をぐりぐりする店長の顔はあきれたような笑顔でしたとさ!
今日の店長すこぶる素敵ね!
END

