「あ、うちの母親が知り合いにススキいっぱいもらってきてたんですけど、使いますかね?」


「ススキ!いいねそれ!でも取りに行く時間が…」


「たぶん連絡すれば車で持ってきてくれますよ?頼みますか?」


「それ素敵!お願いしたい!」




わんこはここの地元のひとで、自宅から大学に通っているのだ。



しばらくすると、ススキが到着したようなので、いつもはオシャレに花とかを挿している花瓶にススキを挿す。




「うん!いい感じ!ありがとうねわんこ!!」


「はい!ぎりぎり間に合ってよかったです!」


「お母さんにもお礼言っておいてね!」




中でテーブルどこに置くかなどバタバタしていたら、わんこのお母さんはススキだけわんこに渡して帰ってしまったらしく、あいさつもできなかった。





「店長!完璧です!」



「おし、開店だ。気合い入れろよお前ら」


「「はい!!」」




思い付きでこんなにバタバタ、でもみんなで団結できるこんな店が、あたしも大好きです。




END