悪い気はない。
だってカナから紹介されて
知り合ったし
カナから了承を得て
名前で呼び合ってるし
何も悪いことは
していない。
けれど少しずつ
罪悪感を感じるようになった。
それはユウトくんが
私に対する態度が少しずつ
変わってきていたからだ。
「メールをしよう♪」
最初はそんなことだった。
もちろんカナに聞いてから
返事をするつもりだったので
返事をする前に
カナに事情を話してみた。
カナはすんなりと
了承してくれたので
私たちは互いにアドレスの
交換をしたのだった。
今思えば、カナが駄目だと
拒んでくれていれば、
あんな思いをしなくて
すんだのかもしれない。
カナなりに
私を信用してくれて
いたのかもしれない。
いや、その前に彼のことを
疑いやしなかったのだろう
カナは…
恋愛初心者だったのだから
