「絽美ー!」


今日も、元気な声がドアの外から響いてきた。



絽美はのそりとベッドから起き上がった。


そして、窓を開け、庭を見下ろす。



玄関の前に、秋物のワンピースを着たルイスが立っていた。


少し伸びたツインテールを揺らす。



「あ、絽美ー♪もう、遅いよー」


不満そうに頬を膨らませた。